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居ること

 訪問看護実習では、1日だけ老人保健施設でのデイケア実習をする日がありました。デイケアというのは、在宅療養している高齢者に、昼間だけ老人保健施設などで過ごしてもらうことで、主に次のようなことを目的としています。
  • 療養を支える家族の負担軽減
  • 社会参加の機会を作る
  • リハビリテーション
 デイケア実習では、まずスタッフの方からデイケアについての簡単な説明を受け、その後、放任(?)されました。放任と言うと言葉が悪いかもしれませんが、特に何を指示されるでもなく、ただ「通所者の方たちとお話でもしていて下さい」といった具合でした。

 何も課題がないというのも困ったもので、とりあえず通所者の方々が革細工を作っているところへ行き、見よう見まねで作りつつ、会話などしてみました。でも、発語がはっきりしていなくて、何を言っているのか分からず、聞き取れたとしても会話が噛み合わず…黙々と革細工を作るだけの時間が流れました。

…と言うことで、最初のうちは「どうしよう? どうしよう?」という感じだったのですが、一緒に革細工を作っていたことに、ただ側に「居る」ことに意味があったのか、少しだけ距離が縮まった気がして…

 通所者が帰宅する時間になったとき、「ありがとうね。」と何度も言って頂くことができました。私は、ただ側で革細工を作っていただけなのに…でも、いつの間にか私もその方に愛着のようなものが湧いていて…

 私は、その方の車椅子を押して、自宅へ帰るための車へと送りました。車に乗る前、その方は私の方を見て、ペコリとおじぎをされました。何だか良い感じでした。

 ちなみに、小さなおばあちゃんでした。



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