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若者の悲劇

2000/11/26(Sun)

 私が入院中、最も不快だったのが、「若い」ということに関連させて話をされることでした。

 例えば、「若いのに○○(病名)なんてかわいそうに…」と何度も言われました。確かに、私の病気はあまり若い人が罹る病気ではないかもしれません。でも、私の場合は、生まれつきの病気で、0歳のときから付き合ってきている病気なのです。だから…

 「誰がかわいそうなのか? 私はこれでも十分に幸せだと思っている。しかも、21歳でこの病気に罹っている私が若くてかわいそうと言うなら、0歳からこの病気と付き合っている私はどんなにかわいそうな奴だと言うのか? 私はそんなにかわいそうな奴なのか?」

 という気持ちになり、非常に不快でした。実際、私は病気のために苦しい思いをしましたが、別に不幸だとは思っていません。物心ついたときから病気と付き合っている私にとって、この病気に罹っているのが当たり前の状態なのです。運命だから仕方ないとかそういう次元ではなくて、これこそが『私』なのです。とにかく、幸せか不幸かは他人が決めるものではありませんよね?

 また、よく「若いから大丈夫だよね?」みたいなことを言われました。確かに若ければ治りが早いということがあるのでしょうが、辛いことに変わりありません。若くても辛いし、苦しいし…全然大丈夫ではないんです。だから、「若いから…」と言われると、「若いから何だよ?!」って、とても腹が立ちました。

 どうやら「若い人は基本的に元気で、歳をとってくると大変になる」みたいな固定観念がある人がいるみたいですね。どうにか考え方を変えて欲しいものです。

トシ



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