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看護学生の入院

2000/11/27(Mon)

 入院したということで、私はよく友達や先生から「患者さんの気持ちが分かって良い」みたいなことを言われます。確かに病気の苦しみや検査、治療がどんなものかを実体験を通して知ることができるということで、これから看護をしていく上で、たいへん参考になる経験をしていると思います。でも、何か違う気がします。

 例えば、今回の入院で私は膀胱留置カテーテル(バルーン・カテーテル)を入れられたのですが、そのとき、私は「おっ!! 自分にカテーテル入ってるよ。よく病棟でカテーテルが入ってる患者さん見かけるけど、これでその人たちの気持ちが分かるんじゃない?」なんて思って、ちょっぴりワクワクしてみたりしたのです。カテーテル入れられてワクワクするなんて....普通じゃ考えられないですよね?

 私は看護学生として患者を体験しているので、一般の人たちとは違った視点から患者を経験しているということになるのです。

 …と言うことで、完全な患者の気持ちを体験しているのかどうかは疑問です。とは言え、さすがに一週間以上もカテーテルを入れられていると、「とにかく早く抜いてくれ!!」とか「一日だけでも良いから休みをくれ!!」という気持ちばかりになったので、本当の患者を体験できている気もするんですよね…よく分かりません。

 ついでに言うなら、同じことをされても人によって感じ方が違う訳で、自分の経験上 苦痛でなかったからと言って、苦しがる患者さんを前にして「苦しくないはず」などと思ってしまう看護者になるかもしれないという意味で、患者体験をすることが絶対に良いとも言えない気がしますね。

トシ



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