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永遠の宝物

中学校の卒業文集「夢飛行」より

 僕は、中学に入ってから二つの大切なことを見つけ出しました。そして、それはこれからも僕の宝物としていきたいと思います。

 その一つは、友達です。なぜ今まで、気付かずに来てしまったのだろうと思ってしまうようなことだけど、僕の思い出は、友達とのことでいっぱいです。放課になるといつも、知らず知らずのうちにみんな集まって楽しく遊んでいた。行事があるごとに、いっしょに活動していた。ふざけていて、先生にしかられたときもあったし、友達のせいでけがをしたこともあった。楽しかったときも、苦しかったときも、ずっと友達といっしょでした。

 三年生のときの正月、僕はいいことを思いつきました。それは、今年来た年賀状をこの文集などといっしょに、とっておこうということでした。これなら、ずっと僕の宝物を見失わずにすむと思ったからです。でも、今の友達を、中学生のときの友達とは思いません。これからもずっと、もう会えなくても、友達であると思いたいからです。

 もう一つの僕の宝物は、今の僕の思い出です。つまり、この中学校生活全部です。例えば、部活です。一年生のとき、見たこともないパソコンを前にして、戸惑っていた僕たちに手とり足とり教えて下さったT先生のおかげで、パソコン部の部長になることができました。僕は、それまでこのような、みんなを引っぱるようなことは、ありませんでした。これは僕にとって、大きな経験でした。

 また、二年生の一学期の中間テストのとき、N先生が出して下さった学級十位以内の成績の一番上にある得点と、学年一位という言葉に、僕は大きく動かされました。僕がとりたくてたまらない順位を、いきなりとっているのを見たときは、驚きました。しかし、その驚きと同時に、こうなったら自分もとってやると思い、それから、今までになく勉強しました。このときは、僕が初めて自分から勉強したいと思ったときでした。

 それから、三年生になったばかりの時、新しいクラスに、僕と仲がいい人がほとんどいなかったので、さびしく思っていると、意外にみんな気軽に声をかけてくれたのでうれしかったです。友達が僕の宝物だと思い始めたのは、この頃のことです。そして、宝物だと思い始めてからは、どんどん友達が増えて、ほとんどの人と仲良くなることができました。

 これらの中学校生活の思い出は、僕だけが持っているものです。しかし、思い出は、この先、時が経つにつれて忘れていってしまいます。もっと早く気付いていれば、日記でも書いて形に残しておけたのに、と少し後悔もしていますが、今となってはどうしようもないので、僕の心の中にしまっておくことにしました。

 中学校生活で、僕が得たこの二つの宝物は、一生見失うことのない永遠の宝物です。そして、これからもずっと、新しい宝物を探し求めていくつもりです。

トシ



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