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生命誕生の瞬間

 母性看護実習における最も貴重な経験の一つ…それは、出産の見学です。3週間という短い期間で9人ほどの学生が実習するので、必ずしも全員が見学できるとは限らないのですが、運良く私の実習グループでは全員が見学することができました。特に私は男なので、たとえ出産の機会に巡り合っても、産婦さんから拒否されることを考えられる訳で…見学させてもらえて良かったです。

 私は民間の産婦人科病院での実習中に出産を見学しました。午前中、外来で院長に付いて見学実習していたのですが、そのときに診察した方が午後になって産気づいた…という感じでした。学生の控え室でリラックスしていると、お産が始まったという連絡を受け、すぐに分娩室に駆けて行きました。

 分娩室に着くと、すでにお産の真っ最中でした。必死になっている産婦さんに挨拶をしている余裕などなく、師長さんに指示されるままに産婦さんの足元の方へ…後はスタッフの方々を邪魔しないように覗き見るという感じでした。

 産婦さんは必死の形相…看護師の一人は分娩台の上に乗って産婦さんのお腹を圧迫しているし、他のスタッフも忙しく動き回る…出産の大変さを物語る風景が広がりました。

 見学を始めてしばらくすると、赤ちゃんの頭が見えるようになってきました。そして、ある程度まで出てくると産婦さんの会陰をハサミでジョキッと切りました(いわゆる会陰切開です)。その瞬間、「ギャー」と産婦さんの叫び声…ちょっと引いてしまいました。『陣痛のあまりの痛さに会陰切開の痛みは感じない』と聞いていたのですが…やはり痛いようですね(汗)。

 その後、順調に赤ちゃんは生まれました。見学開始から30分くらいの出来事です。初産婦だったのですが、何でもいきみ方が上手だったらしく、妙に順調な出産になりまして…『何時間もの壮絶な格闘の末、やっと生むことができて感動する』なんてことを想像していた私は、正直ちょっと腑抜けた感じになりました。「あれ、もう終わったの?」といった感じです。

 赤ちゃんが生まれた後は、赤ちゃんのケアを見学させてもらいました。すぐに沐浴し、保温しつつ吸引したりして…なかなか泣かなかったので、少し心配しましたが、何も問題ないようで安心しました。

 最後に再び分娩室に戻り、産婦さんにお礼を言いました。これで、出産の見学は終わりです。意外に呆気なくて…でも、壮絶なことは分かりました。

 ちなみに、どうでも良いことですが、私も分娩台に乗ってみました。足も台にかけ…他の学生の前ということもあり、恥ずかしかったのですが、貴重な経験ができて良かったです。また、最近では立ち合い分娩というものも普及してきましたが、その場合でも男性は産婦さんの近くにいるのが普通で、今回の見学のように足元側から立ち合うことはできないそうで…これも看護学生だからこそできる経験と言えそうです。



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