ホーム > 雑学的宇宙 - 一覧表示 > 空間の歪み

<< 空間の歪み >>

2001/06/09(Sat)

 アインシュタインの一般相対性理論の重要な指摘の1つに「重力とは空間の歪みである」というのがあります。

 月と地球の関係を例にとって考えてみましょう。我々の常識では、月と地球の間には重力(万有引力)が働いて互いに引き合っており、この力が地球の周りを回る月の遠心力とうまく釣り合っているので、あのような軌動を描いていると理解しています。ところが、アインシュタイン理論では、地球の巨大な質量のために地球の周りの空間が曲げられており、その凹みにそって月が進むので、あのように地球の周りを回っているということです。つまり、重力とは空間の曲がりによって生まれる力であると理解するわけです。

 ここで問題となるのは、本当に空間が曲げられているかどうかということですが、これは観測によって簡単に確かめることができます。光には空間に沿って進むという性質があるので、もし空間が曲げられていれば、光も空間の曲がりに沿って進むことになります。このことを確かめるには皆既日食を利用します。つまり、本来は太陽の向こうに隠れて見えないはずの恒星が見えれば、その恒星からの光は、太陽によって生じた空間の歪みに沿ってきたことになるのです。

 太陽質量は星の理論によってわかっているので、アインシュタイン理論によって太陽の周りの空間がどのくらい曲げられるは簡単に知ることができます。その曲げられ具合と太陽の向こうの恒星からやってくる光の曲げられ具合(角度)が一致すれば予言は実証されたことになります。結果はアインシュタイン理論の予言した通りになったそうです。



前頁]   [雑学的宇宙]   [次頁



- Mobile Frontier v2.1 -