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奇形

 小児実習中に1日だけNICUでの実習がありました。NICUというのは、24時間体制で疾病新生児や早期産児に濃密な治療と看護を行う施設のことで、私が実習した病院では、産科病棟に併設されていました。

 私は、13トリソミーと呼ばれる絶対予後不良とされる遺伝子異常をもって生まれた子を担当しました。その子は、遺伝子異常の他に口唇口蓋裂(上唇が鼻まで裂けている)、臍帯ヘルニア(肝臓や腸がヘソの穴から体外に露出している)、大動脈狭窄を合併しており、積極的な治療はせずに死を待つばかりという状態で、外見的にも少しばかりショックを受ける感じでした。

 とりあえず、指示されるがままに体温を計ってみたのですが、途中で泣き始めてしまいました。ただでさえ状態の悪い子…泣くと酸欠状態になって危険かもしれないということで、抱っこして頭を撫でてあやしていました。するとすぐに泣き止んでくれて、すごく心地良さそうな表情をしました。それを見て、口が裂けているとかいう外見も気にならなくなり、「この子も普通の赤ちゃんだ」と可愛らしく思えました。もし自分の子だったら、また見方が変わるのかもしれませんが、奇形を持って生まれた子でも可愛いと思えたことは、自分でも少し意外でした。他の学生は、その子のことを少しグロテスクな奇形を持った可哀相な子としか見れていないようでしたから、私はその子の担当に指名されてラッキーだったと思います。何だかとても良い経験ができた気がします。



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