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<< ブラックホールの中はどんな世界か >>

2001/06/09(Sat)

 前述の通り、ブラックホールは空間に開いた穴です。そこにバリアーを超えて入ってしまうと二度と出てくることはできません。光すら出てくることができないのです。宇宙の情報は光(電波)によって伝えられるので、光が出てこられないということは、そこからはいかなる情報もやってこないということになります。我々は情報をやり取りすることによって互いに同じ世界にいることを知るわけです。「あの世」が「あの世」である所以は、「この世」と情報の交換ができないことです。同じ意味で、ブラックホールの内部は情報を遮断された世界なので、我々の世界とは異なる別世界であると言うことができます。

 佐藤勝彦教授の調べでは、相転移によって生じたブラックホールはトンネル(ワームホール)でずっと繋がっていて、その向こうには広大な別世界が広がっているということです。この世界はブラックホール(ワームホール)の向こうにあるのですから、我々の宇宙とは情報を遮断された別世界です。別世界ですから、「別の宇宙」と言って構わないと佐藤教授は言います。

 理論的にはこの別の宇宙でも相転移が起こるので、そこでもまた子宇宙ができ、さらにその子宇宙でも…とこのプロセスで際限なく宇宙が生まれることがわかったのです。つまり、宇宙は自分で宇宙を生むことができるのです。こうして生まれたたくさんの宇宙ですが、それらのあるものは我々と同じようにインフレーションによって急膨張し、ビッグバンを経て進化していると考えられます。我々の世界と同じですから、そこには銀河ができ、星が輝き、地球のような惑星があり、我々のような知的生物がいて、彼らも「宇宙は自分たちの宇宙以外にたくさんあるのではないか」と考えているかもしれないと佐藤教授は言います。



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