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本当の友達

2000/01/15(Sat)

 「俺たちの仲間に入らないか?」 小学5年のある日、私はそう言われました。当時よくいじめられていた私は「これでいじめられなくて済むんだ」と思い、喜んで仲間に入りました。しかし、それは普通の仲間ではなく、ある友達をいじめるための仲間だったのです。その友達は1年生の頃からの仲良しで、私の一番の友達でした。私は、「どうしよう…」と迷ったのですが、「自分がいじめられるよりは…」と考え、そのままそのいじめ仲間に入っていました。

 彼へのいじめは日に日にひどくなり、クラス全体が彼の敵という状態になっていきました。そんなある日、いじめのリーダー的存在だった人に「今日、放課後みんなで集まるからな!」と言われました。私は嫌々ながら参加せざる得ませんでした。それが自分の身を守る唯一の方法だと考えていたのです。

 放課後、みんなで集まると彼を家から呼び出すという話になったのですが、彼と一番仲が良かった私がその呼び出す役を任されました。戸惑いながらも彼の家に行き、「外で遊ばない?」と彼を誘いました。「ここで断ってくれたらいいのに…」という期待も空しく、彼は私についてきてしまいました。それからのことは言うまでもありません。いつも強がってみせた彼が泣いていたのが、とても印象的でした…。

 翌日、彼は学校を休みました。登校拒否です。私はそのとき、「自分は何をしているんだろう? 自分がいじめられたくないからって、友達をいじめるなんて…。」ととても後悔しました。その日はずっと、彼のことが頭から離れませんでした。

 その次の日、彼は学校に出てきてくれました。彼を見つけるとすぐ私は彼と遊ぶ約束をしました。いじめグループに「今日も集まるからな!」と言われた時、「今日は彼と遊ぶから行けない。」とはっきりと断りました。言うまでもなく、それからは私もいじめの対象になったのですが、後悔はありませんでした。私はいじめられましたが、それでも友達でいてくれる人達がいました。彼らこそが私の本当の友達であり、仲間なんだと気づきました。

トシ



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